職人によって違う力量への対処法
住宅の工事は,トラブルが発生する場合があります。 「産直の家」では、トラブルが被害にならない仕組みがあります。 住宅は基礎の部分は鉄筋コンクリートでできています。
そして鉄筋コンクリートで特に重要なのが配筋(はいきん)です。
いい加減な配筋だと年数を経るごとに、また地震がおきたときに
被害が間違いなく現れてきます。
今回頼んだ職人は、あまり良い職人さんではありませんでした。
その分、検査と手直しを何度も何度もお願いすることになりました。
例えばこんな感じです。
「ここの鉄筋の定着は梁の中に35d確保してください。
曲がり部分は梁の真ん中以上まで飲み込ませてください。」 当たり前のことなのに、返ってくる言葉は、 「普通は、これで何も言われないけどな~」とか 「住宅メーカーの○○ハウスでは、これでいいと言われるよ」とか 言い訳をします。自分の間違いを正当化する態度にはあきれますが、
言っていることが本当だとすれば○○ハウスの建物は一体どうなるのかと
心配になります。
そんなやり取りとやり直しが繰り返され、辛抱強く訂正させていたら
「もうできません。やめます。」
と言って、いなくなってしまいました。
こちらもその方が良かったので、引き止めませんでした。
早速、別の職人を探し、残りの部分の配筋をやってもらいました。
今度の職人はしっかり配筋してくれ、わずか半日で終了しました。
その職人が、前の職人の仕事を見て。 「配筋の規則が一貫していなく、その場その場で適当にやっているね。」
とか
「梁の配筋のラインが通っていない。遠めで見るとすごく気になるネ。」
と言い、前の職人のやった部分も気になる部分は直してくれた。
良い職人もいるが、そうではない職人もいます。
建物の質を確保するためには、
・ちゃんとした職人に仕事を依頼する
・設計事務所による監理が大切
と、二重のリスク回避が必須です。 「産直の家」では設計事務所の監理で問題が生じずに済すみました。
建物を作る側と発注する側では必ずしも利害が一致しないことがあります。
重要なのは、発注者側の視点に立った専門家が居ることです。 価格だけではない「安心」な家づくりには必要な視点です。
« 「産直の家」基礎工事進行中 | トップページ | ビー玉を埋めてもらいました »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント