2009年3月22日 (日)

家づくりは誰のため?

090320kyoujima_soto 「家の直売」プロジェクト、現場は外壁の下地が終わりました。今日のテーマは、

家を建てるのは誰のため?

もちろん家を建てる建築主のためです。しかし現実は必ずしもそうではないようです。

家の工事には大工、鳶(とび)、塗装業者等の工事をする人が必要です。一件の家で20種ほどの業種がかかわります。しかし、建築主が直接彼らに仕事を依頼することは稀で、大体は、住宅メーカーや工務店に依頼することになります。

ここで疑問が、住宅メーカーや工務店は家を作っていると言えるのでしょうか?

住宅メーカーや工務店などの会社は実際の工事はしていないのです。工事のほとんどは下請けに出し、マネージメント(業界では「管理」といいます)の報酬を得ているのです。下請けに払う工事費とマネージメント料の合計とそれにかかる消費税が工事費になっています。疑問に思うのは、

①マネージメント料が妥当か?

②下請けに支払っている工事費は妥当か?

の二点です。まず①のマネージメント料については高すぎるのではと思います。元請業者としての会社の形をとることからさまざまな経費が発生するのがその原因でしょうが、建築主が負担する額が多過ぎると思います。今日の家づくりは住宅メーカーや工務店のためになっているような気がします。

次に②の下請けの工事費については、職人がちゃんと仕事をできる工事費なのかが疑問です。業者によっては1万円/人・日(一人一日で一万円!)で職人に仕事をさせていると聞きます。もちろんこんな金額で責任のある仕事ができるわけはありません。

家の建て方、考え直してみませんか?

質を下げずにコストを下げる「家の直売」プロジェクト

かなや設計代表 建築家 金谷直政

2009年3月18日 (水)

消費税がかからない家の建て方

090303kyoujima_2kai_2 住宅の消費税って、高いですよね。

例えば2000万円の家なら、消費税だけでも100万円もかかってしまいます。5%なら、しょうがないかですけど、100万円となると大きいです。下手をすると車が買えるほど、主婦の方なら、1年のパート分に相当する金額です。その消費税がかからない住宅の建て方があるとすればいかがですか?そんな方法があると思いますか?

結論から言うと。「消費税がかからない家」は可能です。

その方法のひとつが「住宅の直売」です。通常、消費税は、ものの販売や、サービスにかかります。

住宅1件建てるのに、消費税は幾重にもかかっているのです。例えば、金物を例に説明すると、

・金物メーカーが、問屋に販売するとき、消費税がかかる

・問屋が工事業者に販売するとき、消費税がかかる。

・工事業者が、工務店やメーカーの仕事をするとき、消費税がかかる。

・最後に、建物全体に住宅メーカーや工務店の消費税がかかる。

更に、細かいことを言えば、金物メーカーが資材を購入するときにも消費税がかかっています。つまり、少なくとも4重以上も消費税がかかっているのです。

その消費税を無くす方法は、簡単です。

直接買えばいいんです。「直売の家」の場合、直接職人に頼むので、最後の一番大きい消費税がかからなくなります。言ってしまえば簡単な話ですが、これだけで100万円も違ってくるのです。いかがですか?直売のメリットの一部をちょっと詳しく紹介しました。

現場は、ようやく内装の工程に入ってきました。写真は、外壁を張ったあとに断熱材を吹いた状態です。

質を下げずにコストを下げる「住宅の直売」プロジェクト

かなや設計代表 建築家 金谷直政

2009年3月17日 (火)

上棟式をやりました

鉄骨が組みあがり、建物の大きさがイメージできるようになってきました。090131kyoujima_jyoutou2_2 ここまで来たのも、職人さん方が、力を貸してくれたからです。そんな職人の方々に感謝の気持と、これからもよろしくお願いします。と言う気持から、上棟式をとりおこないました。いつもは、職人さんの仕事をしている姿だけを見ていますが、この日は、皆さんに料理とお酒を楽しんでもらっていつもの労をねぎらいます。お酒が進むにつれ、昔の苦労話や、これからの仕事への不安など、普段は聞けない話などが出てきて、いい時間を一緒に過ごすことができました。昔は、上棟式は結構あったが、最近はほとんどなくなっているとのことでしたが、一軒の家を建てるために一緒に働く人たちが、一堂に会する場をもてたことがとっても良かったと改めて思いました。

ローコストの家だからといって、心の通わない現場でお互いに働くと言うのは違和感があります。気持ちよく働いて、いい建物を建てる、環境つくりをして、無駄を省き合理化するところはしっかり合理化する。「住宅の直売」で大切にしていきたいところです。090131kyoujima_jyoutou1_2

この日は、朝から雨が降っていたが、上棟したばかりの現場は、屋根がかかっていたので、滞りなく式も終わり、お開きになる頃には、雨も上がって、正面で記念写真を撮りました。

みんなのいい笑顔で会が終わって良いいちにちでしたヽ(´▽`)/

これからもよろしく、お願いします。

かなや設計代表 建築家 金谷直政

2009年1月26日 (月)

ジワッと感動の建て方(たてかた)完了

090117kyoujima_tatekata 鉄骨の建て方(たてかた)が完了しましたヽ(´▽`)/

建て方とは、建物の柱と梁を現場で組み上げる事

木造でも鉄骨でも、工場で加工したものを現場に運び一気に組み上げるのでこのときに工事が目に見えて進んだと実感できる瞬間なのです

建て方を終えると上棟(じょうとう)と言い、場合によっては上棟式を行います

鉄骨を作った鉄工所の社長は、正面の入り組んだ梁を見て

「これは、芸術だよ」

と考え深げに見上げていました。

造った人の感激の言葉を隣にいて聴いていると、丁寧に作ってくれているんだなという確信がもてます。そして、一緒に造っているんだなぁ~という、実感がジワッと沸いてきます

かなや設計代表 建築家 金谷直政

2008年12月25日 (木)

ビー玉を埋めてもらいました

081224kyoujima_kiso 配筋と型枠をやる予定だった職人が居なくなって、別の職人にお願いし、現場が再開しました。

若干遅れましたが、何とか年内に基礎のコンクリート打ちを終えることができました。

これからはだんだんと、作ったものが目に見えてくるので、楽しいところです。

さて、職人の方と話をしながら作るのも、「産直の家」の楽しさのひとつです。

今日は、この家に住む中学生の長男が書いた星座を、左官屋さんにビー玉を埋め込んでもらい表現しました。

中学生「これ、北極星です。お願いします。」

左官屋さん「はいよ!」

って感じです。

081224kyoujima_bdama_3 この子が大人になっても輝くビー玉が、この子にとって何よりのクリスマスプレゼントになったのではないでしょうか?うれしそうな顔が印象的でした。

手前のビー玉はオリオン座。だそうです。

2008年12月21日 (日)

職人によって違う力量への対処法

081220kyoujima_tekkin_3 住宅の工事は,トラブルが発生する場合があります。

「産直の家」では、トラブルが被害にならない仕組みがあります。


住宅は基礎の部分は鉄筋コンクリートでできています。
そして鉄筋コンクリートで特に重要なのが配筋(はいきん)です。
いい加減な配筋だと年数を経るごとに、また地震がおきたときに
被害が間違いなく現れてきます。

今回頼んだ職人は、あまり良い職人さんではありませんでした。
その分、検査と手直しを何度も何度もお願いすることになりました。
例えばこんな感じです。

「ここの鉄筋の定着は梁の中に35d確保してください。
曲がり部分は梁の真ん中以上まで飲み込ませてください。」

当たり前のことなのに、返ってくる言葉は、

「普通は、これで何も言われないけどな~」とか

「住宅メーカーの○○ハウスでは、これでいいと言われるよ」とか

言い訳をします。自分の間違いを正当化する態度にはあきれますが、
言っていることが本当だとすれば○○ハウスの建物は一体どうなるのかと
心配になります。

そんなやり取りとやり直しが繰り返され、辛抱強く訂正させていたら
「もうできません。やめます。」
と言って、いなくなってしまいました。

こちらもその方が良かったので、引き止めませんでした。

早速、別の職人を探し、残りの部分の配筋をやってもらいました。

今度の職人はしっかり配筋してくれ、わずか半日で終了しました。
その職人が、前の職人の仕事を見て。

「配筋の規則が一貫していなく、その場その場で適当にやっているね。」
とか
「梁の配筋のラインが通っていない。遠めで見るとすごく気になるネ。」
と言い、前の職人のやった部分も気になる部分は直してくれた。
良い職人もいるが、そうではない職人もいます。
建物の質を確保するためには、

・ちゃんとした職人に仕事を依頼する
・設計事務所による監理が大切

と、二重のリスク回避が必須です。

「産直の家」では設計事務所の監理で問題が生じずに済すみました。
建物を作る側と発注する側では必ずしも利害が一致しないことがあります。
重要なのは、発注者側の視点に立った専門家が居ることです。
価格だけではない「安心」な家づくりには必要な視点です。 

2008年12月 8日 (月)

「産直の家」基礎工事進行中

081118kyoujima_kiso1 今回の基礎は、ちょっと変わった基礎を採用しています。

ここは、地盤が悪く、杭を打つとかなりの金額になります。

そこで、土を取り、その代わり発泡スチロールのような軽い物を埋めるという工法です。

珍しい工法なので、土工事の親方も始めは心配そうでしたが、図面通りにカットされて現場に搬入された発泡材を図面通りに並べる内に

「何か楽しいな♪~おい」

と言いながら、どんどん作業が進めていました。当初2人で3日で考えていた作業でしたが、半日で終わってしましました。

081118kyoujima_kiso2 前日まであった深い穴が一気に埋まったので、ずいぶん作業が進んだ感じがします。

土を深く掘るので、まわりへの被害が心配でしたが、ここまで来てちょっと安心です。

ここまでは、土工事の職人さんが親子でやってくれました。

次回からは、鉄筋の工事になります。

081120kyoujima_kiso

2008年12月 3日 (水)

「産地直送の家」着工 トラブル発生 対応法は?

081108kyoujima_negiri「家の直売」現場が始まりました。

まずは土工事(どこうじ)からです。

今回計画している敷地は、東京の下町、墨田区です。

この辺は地盤が悪く、固い地盤は地面の32m下です。こんな地盤の場合は、一般的には杭を打ちますが、今回は杭を打つよりも安く、しかも地震に強いという工法を採用しました。簡単に言うと、土を取り、その代わりに軽い発泡スチロールのようなものを、掘った穴に入れ、地面にかかる重量を減らすことで、建物を建てても地盤に重さを加えないとう工法です。

地面から、1.8mくらい土を掘ります。

ところが、変なものが出てきました。

おが屑です。

さあ、大変だー。設計事務所、構造事務所と打ち合わせをし、おが屑を取ることに、

狭い敷地なのに、ユンボを2台も入れ、おが屑を徹底的に取りました。

おが屑を取るために1日余計にかかりましたが、これで一安心。次の工程に進みます。建物を建てるときは、トラブルは付き物、特に地面の下は掘ってみないと分からないもの。

こういったトラブルの時、対応を間違えると取り返しの付かないことになるが、今回のように、設計事務所+構造事務所等、施主サイドの専門家が見ていてくれれば、トラブルの影響は最小に抑えられるのだと思います。

ちょっとヒヤッとしましたが、トラブルへの対応を見て安心の家づくりを実感です。

2008年12月 2日 (火)

家を本当に建てている人と、家の本当の値段

当たり前のようで、当たり前ではない話があります。

家を建てているのは誰でしょうか?

例えば、住宅メーカーの家を建てているのは誰でしょうか?

目の前にいる営業マンや、その上司で無いのは分かりますが、本当に家を建てている人の顔は、なかなか見えません。

実は、住宅メーカーの家を実際に建てているのは、メーカーの従業員ではなく、大工さん達です。その大工さん達と住宅メーカーの間には雇用関係はなく、大工さんは手間請けの仕事として働いているのです。

大工の他に左官、土工事、塗装、防水、電気、給排水、基礎・・・ 約20業種くらいの職人が手間請けで働いています。

家を建てた人が支払う工事費の何割が、本当に家を建てている彼らに行くのでしょうか?

多分2000万円の仕事で約1割が住宅メーカーの粗利だとすると、1800万円が諸経費と直接工事費で、更にその7割くらいが職人に行く額なのではないでしょうか?つまり2000万円×0.9×0.7=1,260万円です。残りの740万円は住宅メーカーに行ってしまうのです。

家を建てる人(施主)も、家をつくる人(職人)も、納得できないのではないでしょうか?職人は、もっと手間代が欲しいと思いますが、安くても継続的に仕事が来るのでしかたがなくメーカーの仕事をしてるのです。

施主も自分が買うものにお金を出しても、本当に物を作る代金ではなく、大きな会社の経費にお金を払っていることに疑問を感じることでしょう。

「産直の家」は、こういった点を見直し、施主が手に入れようとしている家の価値に見合った金額で家を実現し、施主も職人も満足できて結果的にいい家が出来るようにするための試みです。

2008年11月14日 (金)

建てたい人と建てる人の地鎮祭 

081113jitinsai2 図面が出来て、見積もりが出てきて、工事金額が予算に納まればいよいよ着工です。

工事金額は、工務店から見積もりを取ったところ3700万円でしたが、「産直方式」にして2450万円になりました。工事費が1250万円減りました。

さて、

今日は、地鎮祭の様子を紹介します。地鎮祭は、工事を行うにあたり、神様に工事の安全を祈願するものです。

施主側で用意するものは、①乾杯用コップ、②米(1合ぐらい)、③酒(1升)、④鯛又は乾物(スルメ、昆布、寒天等)、⑤野菜(季節のもの5品くらい)、⑥くだもの(季節のもの3品くらい)、⑦塩(1合ぐらい)、⑧水(コップ1杯)です。

その他、①ささ竹(4本)、②しめ縄、③盛砂は、土工事の職人さんが用意してくれました。

台や、鍬、鋤、鎌などの小道具は、この地域の神社が用意してくれました。

最近は、これら全てがセットになったサービスがあるようですが、今回は昔ながらの方法でやってみました。その方が、神様に気持が伝わるような気がします。

幸い天気も良く、順調に神事が進み、気持の良い地鎮祭ができました。

今まで出席させてもらった地鎮祭は、全てゼネコンや工務店の方が用意してくれて、施主も設計事務所も準備には関わっていませんでした。今回は、こういった事も自分達が家つくりを楽しむつもりで、施主に関わってもらっています。

敷地で一緒に会場つくりをしました。土工事の職人さんが、テキパキと砂山を作ってくれました。いつも誰かがやってくれていたのだろうが、こうやって一緒に会場の設営をしていると一緒に家をつくる一歩が始まっているような気がします。

地鎮祭が始まり、施主の子供達が玉串を供えるとき、職人さんがやりかたを教えてくれます。081113jitinsai

無事、式が終わり、神主さんが話してくれた事が印象的でした。「最近の地鎮祭は、施工者側は建設会社やメーカーの営業とか役員とか背広を着た人ばかり、実際に建て物をつくる人は、ほとんど式に出なくなった。今日みたいなのは珍しいですよ」

工事の発注方法の変化が、地鎮祭にも影響しているようです。

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