2009年10月22日 (木)

ゆとりの狭小住宅 ゆとりのローコスト

Naikan_s_3

今回の家、敷地の広さは、16坪、53㎡です。

ここに最大の広さの部屋を作ると、どのくらいの広さの部屋ができるでしょうか?

16坪×建ぺい率80%=12.8坪→25.6畳

つまり、敷地に建てられる最大限の広さは、25.6畳分の広さ、敷地が狭い割には、結構広いですね。

  しかし、実際には、階段のように絶対に必要なもの、WCのように是非その階に欲しいもの、さらに、構造上必要な柱などが出てきて、室内は思ったほど広くはなりません。

Naikan2_s_4

今回、階段は、面積効率を考えらせん階段としました。

さらに、以前、屋上庭園のところでも書きましたが、構造を鉄骨造にすることで強度を増すことで邪魔な柱は室内に出てこないようにしました。

その結果、この家で一番広いLDKは、柱無しの23畳の広さを確保できました。階段もLDKに対して開放的に作ったので、その分まで広く見えます。

らせん階段の上には、トップライトもついて、部屋の奥まで明るくてかなり気持ちいいです。とても、敷地面積16坪の狭小敷地には見えません。

ローコスト住宅であっても、ゆとりは欲しいものです。ローコストならではの工夫がゆとりに変わる家、オススメです。

下町の設計士 かなや設計 金谷直政

考えなおしませんか、今までの家づくり

2009年10月21日 (水)

23区で地平線の見える家

Roof3_s 家の直売は、建設費がリーズナブルなので、その分ゆとりの場所を作ることができます。

ゆとりのひとつが、屋上庭園です。

通常のローコスト建築は、ローコストがゆえに我慢をしなければならないことがあります。そのひとつが、屋上。

「家の直売」では、生活の質までは落とすローコストには反対です。むしろ、安くなった分ゆとりを感じられる生活をめざします。

ゆとりを感じる生活のために構造を鉄骨にすること!

ちょっと、?な感じでしょうか?

しかし、構造的に強くすることで屋上に土を乗せ、屋上庭園を造ることが可能になります。もちろん鉄骨屋さんにも直接発注なので非常にリーズナブルに鉄骨造が可能になっています。

ここ、都市部であっても幹線道路から1本入ると2階建ての建物が多いです。写真の高さから周りを見渡すと、はるか遠くまで見え、都会にいながら地平線が見えて、まるで別荘にいるような感覚です。

この空間、単なる屋根というだけではなく、野菜をつくったり、ガーデニングをやったり、バーベキューを楽しんだり、まるで第3のリビングのように使うことが可能です。

ローコストでも我慢をしない、生活を楽しむ家作り オススメです

下町の設計士 かなや設計 金谷直政

考えなおしませんか、今までの家づくり

2009年10月20日 (火)

東京23区 土地付で4000万円の家完成

ちょっと(いや、かなり)間が開いてしまいました。

人と人がつくる家プロジェクトのその後です。

リアルタイムで報告してきましたが、家はできたのでしょうか、それとも・・・・

ジャーン(ありきたりの効果音ですが・・・)

都内で土地付一戸建てはできました。

振り返って見ると。着工時はまだ、未曾有(死語ですかね)の不況の前で、景気が良かった頃です。その為、見積もり金額も高かったです。もし今同じ建物を建てれば、例えば、鉄骨屋さんのおじさんが言っていましたが、鉄骨だけでもあと100万円は安くなりました。全体では、数百万円安くなったでしょうか?(苦笑)

そういった今思うと割高だった工事費は、結局いくらだったでしょうか?

2400万円でした!

ちゃんと、予算内に収まりました。

東京23区で土地付4,000万円は可能でした。

完成の姿を載せておきます。

Gaikan3_s

これから、この家の詳細を、少しずつ載せていきます。

下町の建築士 かなや設計 金谷直政

2009年3月22日 (日)

家づくりは誰のため?

090320kyoujima_soto 「家の直売」プロジェクト、現場は外壁の下地が終わりました。今日のテーマは、

家を建てるのは誰のため?

もちろん家を建てる建築主のためです。しかし現実は必ずしもそうではないようです。

家の工事には大工、鳶(とび)、塗装業者等の工事をする人が必要です。一件の家で20種ほどの業種がかかわります。しかし、建築主が直接彼らに仕事を依頼することは稀で、大体は、住宅メーカーや工務店に依頼することになります。

ここで疑問が、住宅メーカーや工務店は家を作っていると言えるのでしょうか?

住宅メーカーや工務店などの会社は実際の工事はしていないのです。工事のほとんどは下請けに出し、マネージメント(業界では「管理」といいます)の報酬を得ているのです。下請けに払う工事費とマネージメント料の合計とそれにかかる消費税が工事費になっています。疑問に思うのは、

①マネージメント料が妥当か?

②下請けに支払っている工事費は妥当か?

の二点です。まず①のマネージメント料については高すぎるのではと思います。元請業者としての会社の形をとることからさまざまな経費が発生するのがその原因でしょうが、建築主が負担する額が多過ぎると思います。今日の家づくりは住宅メーカーや工務店のためになっているような気がします。

次に②の下請けの工事費については、職人がちゃんと仕事をできる工事費なのかが疑問です。業者によっては1万円/人・日(一人一日で一万円!)で職人に仕事をさせていると聞きます。もちろんこんな金額で責任のある仕事ができるわけはありません。

家の建て方、考え直してみませんか?

質を下げずにコストを下げる「家の直売」プロジェクト

かなや設計代表 建築家 金谷直政

2009年3月18日 (水)

消費税がかからない家の建て方

090303kyoujima_2kai_2 住宅の消費税って、高いですよね。

例えば2000万円の家なら、消費税だけでも100万円もかかってしまいます。5%なら、しょうがないかですけど、100万円となると大きいです。下手をすると車が買えるほど、主婦の方なら、1年のパート分に相当する金額です。その消費税がかからない住宅の建て方があるとすればいかがですか?そんな方法があると思いますか?

結論から言うと。「消費税がかからない家」は可能です。

その方法のひとつが「住宅の直売」です。通常、消費税は、ものの販売や、サービスにかかります。

住宅1件建てるのに、消費税は幾重にもかかっているのです。例えば、金物を例に説明すると、

・金物メーカーが、問屋に販売するとき、消費税がかかる

・問屋が工事業者に販売するとき、消費税がかかる。

・工事業者が、工務店やメーカーの仕事をするとき、消費税がかかる。

・最後に、建物全体に住宅メーカーや工務店の消費税がかかる。

更に、細かいことを言えば、金物メーカーが資材を購入するときにも消費税がかかっています。つまり、少なくとも4重以上も消費税がかかっているのです。

その消費税を無くす方法は、簡単です。

直接買えばいいんです。「直売の家」の場合、直接職人に頼むので、最後の一番大きい消費税がかからなくなります。言ってしまえば簡単な話ですが、これだけで100万円も違ってくるのです。いかがですか?直売のメリットの一部をちょっと詳しく紹介しました。

現場は、ようやく内装の工程に入ってきました。写真は、外壁を張ったあとに断熱材を吹いた状態です。

質を下げずにコストを下げる「住宅の直売」プロジェクト

かなや設計代表 建築家 金谷直政

2009年3月17日 (火)

上棟式をやりました

鉄骨が組みあがり、建物の大きさがイメージできるようになってきました。090131kyoujima_jyoutou2_2 ここまで来たのも、職人さん方が、力を貸してくれたからです。そんな職人の方々に感謝の気持と、これからもよろしくお願いします。と言う気持から、上棟式をとりおこないました。いつもは、職人さんの仕事をしている姿だけを見ていますが、この日は、皆さんに料理とお酒を楽しんでもらっていつもの労をねぎらいます。お酒が進むにつれ、昔の苦労話や、これからの仕事への不安など、普段は聞けない話などが出てきて、いい時間を一緒に過ごすことができました。昔は、上棟式は結構あったが、最近はほとんどなくなっているとのことでしたが、一軒の家を建てるために一緒に働く人たちが、一堂に会する場をもてたことがとっても良かったと改めて思いました。

ローコストの家だからといって、心の通わない現場でお互いに働くと言うのは違和感があります。気持ちよく働いて、いい建物を建てる、環境つくりをして、無駄を省き合理化するところはしっかり合理化する。「住宅の直売」で大切にしていきたいところです。090131kyoujima_jyoutou1_2

この日は、朝から雨が降っていたが、上棟したばかりの現場は、屋根がかかっていたので、滞りなく式も終わり、お開きになる頃には、雨も上がって、正面で記念写真を撮りました。

みんなのいい笑顔で会が終わって良いいちにちでしたヽ(´▽`)/

これからもよろしく、お願いします。

かなや設計代表 建築家 金谷直政

2009年1月26日 (月)

ジワッと感動の建て方(たてかた)完了

090117kyoujima_tatekata 鉄骨の建て方(たてかた)が完了しましたヽ(´▽`)/

建て方とは、建物の柱と梁を現場で組み上げる事

木造でも鉄骨でも、工場で加工したものを現場に運び一気に組み上げるのでこのときに工事が目に見えて進んだと実感できる瞬間なのです

建て方を終えると上棟(じょうとう)と言い、場合によっては上棟式を行います

鉄骨を作った鉄工所の社長は、正面の入り組んだ梁を見て

「これは、芸術だよ」

と考え深げに見上げていました。

造った人の感激の言葉を隣にいて聴いていると、丁寧に作ってくれているんだなという確信がもてます。そして、一緒に造っているんだなぁ~という、実感がジワッと沸いてきます

かなや設計代表 建築家 金谷直政

2008年12月25日 (木)

ビー玉を埋めてもらいました

081224kyoujima_kiso 配筋と型枠をやる予定だった職人が居なくなって、別の職人にお願いし、現場が再開しました。

若干遅れましたが、何とか年内に基礎のコンクリート打ちを終えることができました。

これからはだんだんと、作ったものが目に見えてくるので、楽しいところです。

さて、職人の方と話をしながら作るのも、「産直の家」の楽しさのひとつです。

今日は、この家に住む中学生の長男が書いた星座を、左官屋さんにビー玉を埋め込んでもらい表現しました。

中学生「これ、北極星です。お願いします。」

左官屋さん「はいよ!」

って感じです。

081224kyoujima_bdama_3 この子が大人になっても輝くビー玉が、この子にとって何よりのクリスマスプレゼントになったのではないでしょうか?うれしそうな顔が印象的でした。

手前のビー玉はオリオン座。だそうです。

2008年12月21日 (日)

職人によって違う力量への対処法

081220kyoujima_tekkin_3 住宅の工事は,トラブルが発生する場合があります。

「産直の家」では、トラブルが被害にならない仕組みがあります。


住宅は基礎の部分は鉄筋コンクリートでできています。
そして鉄筋コンクリートで特に重要なのが配筋(はいきん)です。
いい加減な配筋だと年数を経るごとに、また地震がおきたときに
被害が間違いなく現れてきます。

今回頼んだ職人は、あまり良い職人さんではありませんでした。
その分、検査と手直しを何度も何度もお願いすることになりました。
例えばこんな感じです。

「ここの鉄筋の定着は梁の中に35d確保してください。
曲がり部分は梁の真ん中以上まで飲み込ませてください。」

当たり前のことなのに、返ってくる言葉は、

「普通は、これで何も言われないけどな~」とか

「住宅メーカーの○○ハウスでは、これでいいと言われるよ」とか

言い訳をします。自分の間違いを正当化する態度にはあきれますが、
言っていることが本当だとすれば○○ハウスの建物は一体どうなるのかと
心配になります。

そんなやり取りとやり直しが繰り返され、辛抱強く訂正させていたら
「もうできません。やめます。」
と言って、いなくなってしまいました。

こちらもその方が良かったので、引き止めませんでした。

早速、別の職人を探し、残りの部分の配筋をやってもらいました。

今度の職人はしっかり配筋してくれ、わずか半日で終了しました。
その職人が、前の職人の仕事を見て。

「配筋の規則が一貫していなく、その場その場で適当にやっているね。」
とか
「梁の配筋のラインが通っていない。遠めで見るとすごく気になるネ。」
と言い、前の職人のやった部分も気になる部分は直してくれた。
良い職人もいるが、そうではない職人もいます。
建物の質を確保するためには、

・ちゃんとした職人に仕事を依頼する
・設計事務所による監理が大切

と、二重のリスク回避が必須です。

「産直の家」では設計事務所の監理で問題が生じずに済すみました。
建物を作る側と発注する側では必ずしも利害が一致しないことがあります。
重要なのは、発注者側の視点に立った専門家が居ることです。
価格だけではない「安心」な家づくりには必要な視点です。 

2008年12月 8日 (月)

「産直の家」基礎工事進行中

081118kyoujima_kiso1 今回の基礎は、ちょっと変わった基礎を採用しています。

ここは、地盤が悪く、杭を打つとかなりの金額になります。

そこで、土を取り、その代わり発泡スチロールのような軽い物を埋めるという工法です。

珍しい工法なので、土工事の親方も始めは心配そうでしたが、図面通りにカットされて現場に搬入された発泡材を図面通りに並べる内に

「何か楽しいな♪~おい」

と言いながら、どんどん作業が進めていました。当初2人で3日で考えていた作業でしたが、半日で終わってしましました。

081118kyoujima_kiso2 前日まであった深い穴が一気に埋まったので、ずいぶん作業が進んだ感じがします。

土を深く掘るので、まわりへの被害が心配でしたが、ここまで来てちょっと安心です。

ここまでは、土工事の職人さんが親子でやってくれました。

次回からは、鉄筋の工事になります。

081120kyoujima_kiso

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